防爆Markingに関して

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更新:2024.11.23

目次

防爆記号の読み方

防爆記号は、防爆機器に関する情報として最も基本的な情報の一つです。防爆記号でその機器の全てがわかるわけではありませんが、重要なことは記号に集約されていますので、これが理解できなければ適切な利用はできません。ここでは、防爆記号について紹介しています。

一般論を展開するより、具体例から感覚をつかむ方が新しい物事を理解するスタートとしては良い方法であると思いますので、例により説明します。

例1(IEC規格)

に従ったEx equipmentに対するEx markingとして以下の例が挙げられます。※規格の版によってマーキングが異なる場合がありますのでご注意を。

Ex db eb [ia IIA Ga] IIB+H2 T5 Gb, Ta=-40℃ to ++60℃

【補足】

例2(ATEX)

【ATEX指令特有のマーキング】DIRECTIVE 2014/34/EU Article 16

CEnnnn, ATEXヘキサゴンマーク

とともに、以下を表示します。

II 2 (1) G, Ex db eb [ia IIA Ga] IIB+H2 T5 Gb, Ta=-40℃ to ++60℃

ちなみに、下記の部分は、IEC/EN 60079 seriesの規格で要求されているマーキングです。

例3(IEC規格)

【IEC 60079-0:2011,2017, IEC 60079-2:2014, IEC 60079-11:2011, 2023】

[Ex ib Gb] [Ex pxb Gb] IIC

例4(IEC規格)

【IEC 60079-0:2011, 2017, IEC 60079-1:2014, ISO 80079-36:2016】

Ex db h IIB T5 Gb

日本独自の構造規格(ガス蒸気2006)における防爆記号について

JPEx-marking

爆発等級3において記号は以下のような対応を表します。

【爆発等級の分類】

爆発等級 火炎逸走限界(MESG)の値(mm)
1 0.6< MESG
2 0.4 < MESG \le 0.6
3 MESG \le 0.4

【発火度の分類】

爆発性ガスの発火温度(℃) 発火度 電気機器の許容温度(℃) 機器の許容温度上昇(℃)
450 < TiT_i G1 360 320
300 < TiT_i \le 450 G2 240 200
200 < TiT_i \le 300 G3 160 120
135 < TiT_i \le 200 G4 110 70
100 < TiT_i \le 135 G5 80 40

その他の表示事項

  1. 製造者の名称又は登録商標
  2. 製品の型名
  3. 製造番号(シリアル番号)
  4. 認証機関が発行した認証証番号、又は、適合宣言書の識別番号(発行年と発行者の名称、および、4桁の番号を付ける)
  5. 特定の使用条件が付与されていることを明示することが必要な場合に,認証証書番号の末尾に"X"を付与する。
    ちなみに、"X"を表示するかわりに、機器上に注意書きの詳細を表示してもよい。
  6. 防爆記号

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