防爆の定義
「防爆」とは、爆発を引き起こさない、爆発が起こるのを防ぐことです。
爆発が起こっても壊れないということではありません。
防爆の必要性
- 可燃性のガス・蒸気・粉塵が存在する空間での安全確保
- 電気製品が火種になるリスクの低減
- 静電気、高温部分、電気火花などの防止
危険場所の分類
区分 |
定義 |
Zone 0 / Zone 20 |
爆発性雰囲気が連続して又は長時間にわたって存在 |
Zone 1 / Zone 21 |
爆発性雰囲気をしばしば生成する可能性がある |
Zone 2 / Zone 22 |
爆発性雰囲気を生成する可能性が小さく、短時間しか持続しない |
防爆電気機器の例
- 防爆モーター
- 防爆照明器具
- 防爆制御盤
- 防爆センサー
- 防爆カメラ
- 防爆通信機器
防爆構造の種類
- 耐圧防爆:内部で発生した爆発に耐える構造
- 内圧防爆:内部の圧力を高くしガスの侵入を防ぐ構造
- 油入防爆:絶縁油で浸してガスとの接触を断つ構造
- 安全増防爆:絶縁などを強化して安全度を高める構造
- 本質安全防爆:エネルギーを制限し点火源にならない構造
防爆機器の検定(認証)
- 防爆機器の検定(認証)は法的に必須
- 労働安全衛生法に基づく規制
- 型式検定合格証が必須
- 非合格品の機器使用は法律違反
エヌ・シー・エス株式会社の防爆検定
- エヌ・シー・エス株式会社は厚生労働省に登録された防爆検定機関です。
- 申請から合格証発行までの手順を詳しく解説しています。
- 手続的なこと・技術的なことについてご相談いただけます。
- NCSホームページをご覧ください。
まとめ
- 防爆は爆発を防ぐための重要な技術
- 危険場所の適切な分類と機器の選択が必要
- 様々な防爆構造があり、状況に応じて選択する
- 防爆機器の検定(認証)は法的要件
- 爆発を防ぐ、科学的、社会的な仕組みにより安全と安心